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たましんRISURUホールでのお稽古はじめ<箏曲[立川]>

2025.12.04 レポート

10月19日、箏曲[立川]コースのお稽古が始まりました。
会場は、市民オペラや演劇祭なども開催する立川市の文化創造拠点・たましんRISURUホール(立川市市民会館)です。
大きな窓から光が差し込む気持ちのよいお稽古場に、子供たちが元気に集まってきました。

はじめに、“箏爪(ことづめ)”を合わせます。ひとりひとりの指の大きさにあった3つのお爪をもらいました。自分だけのお爪、なんだかうれしいですね。
たましんRISURUホールでは山田流の箏曲を学びます。
箏曲には2つの流派があり、山田流は真ん中がとがった“丸爪” を使って、楽器に対してまっすぐに座ります。
生田流は四角い“角爪” の角を使って演奏するため、楽器に対して左斜めに座るという違いがあります。

全員がおことの前に座ると、先生から “ご挨拶” に関するお話がありました。
「お稽古では、ご挨拶を大切にしたいと思います。ご挨拶は相手と気持ち良く過ごすために交わすものですが、お稽古においては、もうひとつの意味があります。日本人の昔からの精神として ”感謝の気持ち” が込められているのです。朝、起きて、ごはんをいただいて、電車などに乗って連れてきていただいて、みなさんが、いまお箏の前に座っていること。そういうことにも感謝の気持ちをもって、”これからお稽古が始まるんだな”と自分の気持ちを切り替えます。
気持ちを落ち着かせて、よろしくお願いします、とご挨拶をしましょう。」



おことは180cmほどあって、桐の木でできているそうです。
楽器の裏には、音の穴と書いて音穴(いんけつ)という穴が空いています。
皆さんが絃(いと)を弾くと、箏柱(ことじ)に音が伝わり、木に振動して中で音が響き、音穴から広がります。ぜひ、響きを大切に、よく感じながら弾いてください。
と、先生が美しく響く音色を聴かせてくださいました。
子供たちも、絃に触れて音を鳴らしてみます。



 

この日は、体験日。これから子供たちが挑戦する楽器が、いかに難しいものであるかをご家族にも体験していただく日でした。
おうちの方も子供たちの隣に座って、楽器に触れてみました。
「まず、お母さんやお父さんに座り方を教えてあげてくださいね」と先生。
さきほど教わったことを一緒に確認していきます。積極的にお爪をつけてあげている子もいました。
大人たちは、子供たちより先に古くからある日本の曲「さくら」のフレーズに挑戦。




「指が痛いけど、楽しい」「音がきれい、でも難しいね」などと親子の会話が聞こえてきました。
音の響きが、楽器だけではなく体全体にも伝わるような感覚。
その音色が周囲の空気を振動させて、聴く人の心にも響きます。
お稽古をがんばって、お箏を奏でる楽しみを体験してください。


*お稽古の様子は、公式インスタグラムでも公開しています。
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