発表会のウラとオモテ2024 ~三味線
発表会の “ウラ側とオモテ側” を写真で紹介するシリーズ。
今回は、スタンダードプログラムの長唄「三味線」コースです。
3月27日、浅草公会堂にてリハーサルと発表会を行いました。
舞台上のひな壇にあがると、金屏風や緋毛氈、そして照明が思ったよりもまぶしい!
座る位置を確認して、ひざゴムを準備して、バチさやをはずして……と、いつも通りをよそおうけれど、どこか緊張気味の子供たち。
客席からは見えませんが、実はひな壇の後ろにはたくさんの先生方が控えています。
三味線の糸が突然切れてしまったり、楽器にトラブルが起きたりした時、また、不安になってしまった子供たちのために、先生方は身をかがめて付き添ってくださっていたのです。
スタンダードプログラムの三味線コースには、2つのお稽古会場がありました。
恵比寿の杵家会館でお稽古を積んだ[渋谷]コースは、A・Bクラス合同で「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)〈キッズ版〉」を発表。長唄のなかでもとくに人気のある曲です。
東村山市立中央公民館でお稽古を重ねた[東村山]コースのAクラスは「こきりこ節」と「かえるの合唱」の2曲を、Bクラスは、浅草を舞台にした「五郎時致(ごろうときむね)〈キッズ版〉」を演奏しました。
「かえるの合唱」では、ケロケロケロとかえるの声が聞こえてきました。
これは、蔭囃子(かげばやし)の先生が、“あるもの” を使って演奏していたのです(会場にいらした方はわかりますね!)。
発表後に舞台上で実演して見せてくださり、客席の皆さんも「なるほど!」と大いに盛り上がりました。
長唄三味線の演奏にも指揮者がいませんから、みんなで息を合わせてひとつの音楽を生み出します。
仲間の音をしっかりと聞いて尊重しながら奏でるその姿は、日本人の精神性を象徴しているようですね。
クラスのお友達と助演の先生方、みんなで心を通わせた音楽が会場中に響き渡り、素晴らしい発表となりました。
【三味線[東村山]の発表会アルバム】リハーサルと本番より
(写真をクリックすると大きく表示されます)
【三味線[渋谷]の発表会アルバム】リハーサルと本番より
(写真をクリックすると大きく表示されます)
撮影:武藤奈緒美
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しめきりは8月11日(月・祝)。詳しくは こちら から!
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