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東村山市立中央公民館でのお稽古はじめ <篠笛[東村山]>

2025.12.15 レポート

11月16日、篠笛[東村山]コースのお稽古が始まりました。
お稽古会場の 東村山市立中央公民館 は駅からすぐのところにあり、東村山市の文化活動の中心地として、いつも多くの人で賑わっています。

キッズ伝統芸能体験は初心者のためのプログラムなので、同じコースに繰り返し参加することはできません。でも、新しく篠笛コースになったので、以前、この会場で三味線のお稽古をしていた子供たちの姿もあり、とてもうれしく感じました。 

伝統芸能の基本は ”礼儀” です。
はじめに、ごあいさつを教わりました。正座をして、姿勢を正してお辞儀をします。
続いて、先生の自己紹介がありました。この日は、同じ名字の先生がおふたり。「私たちの名前は師匠からいただいた芸名で、舞台に立つときなどに使います。私たちは姉弟ではありません。ほかにも同じ名字の先生がたくさんいますが、全員が家族ということではありません」と楽しく教えてくださいました。
子供たちの緊張が少しほぐれたようでした。

いよいよ楽器を手にしてみます。篠笛は笹の一種の ”篠竹” から作られますが、 このプログラムでは扱いやすいプラスチック製の篠笛を使います。
右手の指を孔(あな)に乗せて、少し前にグッと伸ばす感じ。左手は歌口のところで下から指を伸ばして構え、すっと口元へ運びます。
「皆さん、篠笛を吹くのは初めてですか?」の質問に、お祭りで笛を吹いていた子がいたようです。

先生方が、口の形や構えをひとりずつ丁寧に確認してくださいました。
口の開け方は「イ」と「エ」のあいだくらい。息の吹き込み方や角度など、少し変えるだけで音がでたりでなかったり。スースー、フーフー、と息がもれる音が続きます。
篠笛は音を出すのが難しい楽器です。息の強さや長さの感覚を少しずつ覚えていきます。

六、五の孔(あな)を指を替えながら押さえて音を出すお稽古です。
「トー、フー」「トー、フー」と、昔なつかしい ”おとうふ屋さんの音色” に挑戦しました。
吹き続けていると、ちょっとクラクラしてきた子もいたみたい。がんばりすぎると酸欠状態になってしまいますから、休憩を取りながら進めましょう。

 

「楽器を吹けるようになることも大切ですが、邦楽の美しい所作も覚えてほしいと思います」と先生。
篠笛を手に取り、構え、演奏し、また、おさめる(置く)ところまでが音楽です。
先生が流れるように美しい所作を見せてくださいました。
楽器を大切に思う気持ち、先生や演奏を聴いてくださる方への感謝の気持ちなどが自然と美しい所作を生み出します。

先生から「毎日、息を吹き込むことで楽器もなれてくるはず」と上達のコツを教えてもらいました。
少しの時間でもよいので、毎日、楽器を吹いてあげてください。

 


*お稽古の様子は、公式インスタグラムでも公開していきます。
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