令和8年度「開講式」を行いました
9月27日(日)、国立能楽堂にて開講式を行いました。
参加者・ご家族・講師・関係者が集い、特別な「お稽古はじめ」の一日となりました。
能楽堂を訪れるのは初めてという方も多く、少し緊張した面持ちのなかに、これから始まるお稽古への期待が感じられました。
はじめに、主催者である東京都より挨拶がありました。
「皆さん、ようこそ、伝統芸能の世界へ。
東京の長い歴史のなかで大切に受け継がれてきた文化を、この特別な体験を通じて吸収してください。
そして、将来、国内外の多くの人たちに、“東京に息づく伝統文化のすばらしさ“ を伝えていってくれることを期待しています。」
主催者の思いが込められた挨拶に、子供たちが耳を傾けました。
続いて、能楽・三曲・長唄・日本舞踊の各ジャンルの紹介と、講師による実演が披露されました。
目の前で繰り広げられる迫力あるパフォーマンスに、息をのんで舞台を見つめる子や、思わず身を乗りだす子も。
普段なかなか触れることのない伝統芸能の世界に、子供たちはすっかり引き込まれている様子でした。
最後に、能楽師であり本プログラムの企画制作・運営を担う公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会(略称:芸団協)の野村萬会長が、狂言の人間国宝である立場も踏まえて、子供たちにエールを贈りました。
「元気に開講式に出席をしてくださり、ありがとうございます。
日本の未来を担ってくださる大切な宝である皆さんが、昔から伝わっている日本の宝である伝統芸能を学んでくださる。こんなに素晴らしいことはありません。
ひとつだけ舞台で演ずるときに大切なことをお話しします。演ずる者は観客席から見える前の部分だけでなく、観客には見えない後ろ姿、背中、あるいは足の裏 —— こういうところにまで神経を働かせていないと舞台は上手くいきません。ぜひ、そういうことも頭に入れておいてください。」
そして、「先生方が一生懸命に教えてくださいます。来年3月の発表会には必ず出席しますので、それまで、元気にがんばってお稽古に励んでください」と発表会での再会を約束しました。
野村萬会長は、毎年3月の発表会になると、子供たちのすべての発表を会場の片隅から見守っています。
昨年度も、国立能楽堂と浅草公会堂を訪れ、子供たちの成長ぶりを笑顔で見つめながら全員に拍手を送っていました。
閉式後は、コースごとに分かれて、講師と子供たちとの顔合わせの時間です。
先生から、ご挨拶とお稽古に臨む心構えなどのお話がありました。
篠笛コースや尺八コースでは、子供たち一人ひとりに楽器が手渡されました。
舞台上での凛とした姿とはまた違う先生方のやわらかな笑顔に、子供たちの緊張も次第にほぐれ、会場は和やかな空気に包まれました。
10月より、コースごとに順次お稽古が始まっています。
発表会の日まで、講師・スタッフ一同、子供たち一人ひとりの成長を見守ってまいります。
写真撮影:武藤奈緒美
*開講式の講師によるプロ実演は次の5曲でした。
講師の皆様、素晴らしいデモンストレーションを披露してくださり、ありがとうございました。
■能楽協会
舞囃子 喜多流「岩船」
シテ:佐々木 多門
笛:藤田 貴寛
小鼓:森 貴史
大鼓:佃 良太郎
太鼓:梶谷 英樹
地謡:内田 成信 塩津 圭介 佐藤 陽
■日本三曲協会
都山流尺八本曲「慷月調」(初代 中尾都山 作曲)
尺八:安島 搖山
生田流箏曲「五段砧」(光崎検校 作曲)
箏替手:白橋 操悠
箏本手:花岡 操聖
■長唄協会
長唄「越後獅子」
唄 : 吉住 小十秀 東音 野呂美貴 東音 伊藤薫子
三味線:今藤 政音 芳村 伊十冶郎 杵屋 栄日陽
笛:福原 徹秋
小鼓:望月 庸子
大鼓:福原 千鶴
太鼓:望月 太左幹
■日本舞踊協会
日本舞踊「新曲浦島」(坪内逍遥 作詞 十三世 杵屋六左衛門 作曲 五世 杵屋勘五郎 作曲)
出演:花柳 笹公 花柳 智寿彦 藤蔭 慧 藤間 鶴熹 松本 幸凜
振付:西川 扇重郎 花柳 智寿彦
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お稽古場の様子などをご紹介する予定です!
【主催】東京都/アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)/公益社団法人日本芸能実演家団体協議会[芸団協]
【企画制作・運営】公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
【制作協力】公益社団法人能楽協会/公益社団法人日本舞踊協会/公益社団法人日本三曲協会/一般社団法人長唄協会
【共催】公益財団法人新宿未来創造財団/公益財団法人立川市地域文化振興財団/公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団/東村山市教育委員会/公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
【協賛】 独立行政法人日本芸術文化振興会
【後援】新宿区/台東区/立川市教育委員会
【協力】公益財団法人梅若会

























